【滋賀県で増加】50〜60代女性の転倒災害が男性の約2倍に
― 今すぐ始めるべき職場の転倒予防対策 ―
滋賀労働局は9月4日、管内で50〜60歳代女性の転倒災害が多発している現状を受け、「シニア女性の転倒防止」をテーマにしたセミナーを開催しました。
講師は、中央労働災害防止協会 近畿・大阪安全衛生総合サービスセンター 健康快適推進室長の戸次由佳氏。
会場では、筋力強化とバランス能力向上を目的とした「いきいき健康体操」が実践され、参加者が実際に体を動かしながら転倒予防の重要性を学びました。
■ なぜ50〜60代女性に転倒が多いのか?
女性は年齢とともに女性ホルモンが減少し、骨密度が低下しやすくなります。
その結果、
- 骨粗しょう症のリスク増加
- 転倒時の骨折リスク増大
- 回復遅延による長期休業
といった深刻な問題につながります。
特に注目すべきは、滋賀県管内の過去10年間の転倒災害データです。
■ 職場で今すぐできる対策とは
戸次室長は、職場内で実施できる簡単なエクササイズの導入を推奨しています。
「いきいき健康体操」の例
- 片足立ち+両手挙上
- バランス保持トレーニング
- 下肢筋力強化運動
これらは特別な器具を必要とせず、休憩時間や朝礼時にも実施可能です。
重要なのは、「教育として組織的に実施すること」。
■ 転倒は“本人の不注意”ではない
多くの職場では、転倒を個人の注意不足として扱いがちです。
しかし実際には、
- 加齢による筋力低下
- バランス機能の低下
- 骨密度の変化
- 職場環境要因
といった複合的な要因が関与しています。
つまり、組織としての予防戦略が必要なのです。
■ 高年齢労働者対策は「これからの経営戦略」
2026年の改正労働安全衛生法では、高年齢労働者の労働災害防止への取り組みが一層重要になります。
転倒は、休業・労災コスト・人材不足に直結します。
- 休業補償費
- 代替人員確保コスト
- 現場の士気低下
これらを未然に防ぐためにも、科学的根拠に基づいた予防対策が求められています。
■ まとめ
滋賀県では、50〜60代女性の転倒災害が男性の1.5〜2倍発生しています。
これは現場にとって無視できないリスクです。
✔ 加齢変化を理解する
✔ 筋力・バランス強化を教育として導入する
✔ 組織的な転倒予防体制を整える
転倒は防げます。
そして、防ぐことが企業の未来を守ります。
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